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エンタメで学ぶハッピーライフ

毎週楽しみにしているTVドラマや映画。泣ける、笑える、感動できるという娯楽性だけでなく、実は、そこには住まい選びや暮らしのヒントが意外と詰まっています。 このブログでは、TVドラマや映画はもちろん落語や、小説、そしてマンガまでエンターテイメントに関わるものならなんでも題材にして、“幸せな生活”に近づくヒントを、独断と偏見で考察していきます。

ライター紹介

アロハ坊主
映画ライター。好きなジャンルは、家族や人とのつながりを描いたドラマ(特に邦画)やドキュメンタリー。最近は住まいについても興味あり。サラリーマン時代は、資格手当欲しさに宅建を取得したものの、不動産業界が好きになれずに、会社を退職。そこで今回この企画を通じて、マンションや業界を勉強し、ひそかに購入を検討中。
アロハ坊主

映画『 ぐるりのこと。 』

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改めて、自分の家族(ぐるり)との関係を見つめ直したくなります。

今回は、私のおすすめの映画からセレクト。個人的には、ぜひ観てほしいという思いで、ピックアップしてみました。これはリリー・フランキー初主演作品として話題になった映画で、昨年のマイベストムービーです。

忘れてしまいたいような苦しいことも、ゼロからやり直すことなく過去をしっかり受け止めて、ひとつずつ一緒に乗り越えていく。家族を持つ人にとっては、身につまされる内容かもしれません。でも、それを乗り越えたむこうには、乗り越えた者にしか見えない景色が待っている。ささやかだけど愛のある映画になっています。

では、まずはあらすじ。
学生時代からつきあってきた翔子(木村多江)とカナオ(リリー・フランキー)。子を身ごもり幸せを噛みしめていた2人に突如として襲う悲劇———。初めての子供の死をきっかけに、翔子は精神の均衡を少しずつ崩していきます。うつになっていく翔子をどこまでも優しく、温かく支え続けるカナオ。やがて 2人の生活は少しずつ平穏を取り戻してゆく、希望と再生の物語です。

タイトルの「ぐるり」とは、周囲の(人の)こと。 人は決して、ひとりじゃ生きていけない。わずらしくても、面倒くさくても、人と人と間にこそ、希望がある・・・。このタイトルには、監督のそんな思いが込められています。

◆◆◆

さて、今回舞台となった住まいですが、実は子供を亡くして、翔子がうつになり始めたころ、「気分転換のために」と、2人は家を引っ越します。

わかりやすくするために、(映像をもとに)その引っ越し前と後の間取りを作成しました。住居の広さはほぼ同じで、間取り居室に若干の変化が見られます。たぶん同じ部屋を改造したのでしょう。そう思える箇所が多数見受けられますが、あえて引っ越す事で、 2人の暮らしぶりが、どう変わったのかという観点で見比べてみました。

すると・・・
●新居では、共用廊下に面する部分のがなくなっています。光が入らず暗いキッチンですが、その代わり外の気配を気にせずに話せるなど、前の住まい以上にプライバシーを配慮した間取りになっています。

●キッチンが狭くなり、その分洋室(リビング)が広くなりました。それに伴い、今までキッチンにあったテーブル(食卓)が洋室へ移動。新たにソファも追加されました。つまり新居では、洋室の活用が二人の生活で大きなウェイトを占めることになっていきます。 具体的なシーンでは、洋室からベランダに向いて、家庭菜園で出来たトマトを一緒にほうばったり、 創作活動で疲れて眠る翔子の横で、イスに座ってカナオが彼女をモデルにスケッチしたりなど。絵を描いたり、食物を育てたりと、夫婦ふたりで何かを生み出し、築いていく濃厚な時間が、洋室を中心に育まれていくわけです。後半の二人の暮らし方はとても微笑ましく、素敵です。

すべての居室を機能的に使い分けるというのもいいですが、この映画のように、二人の生活の基点を決めて、そこに家具を集中させるというのもいいアイデアだと思います。これはつねに翔子を見守るカナオという関係があってできることしれませんが。・・・でも生活がマンネリにならず、相手との関係をきっと深められるはず。いかがですか。日常の暮らしに生かしてみませんか。

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